本に囲まれるということ

幼い頃から、母に連れられて図書館や書店をよく訪れていた記憶が、今でも本に囲まれる場所に行くと、何となくほっとするような感覚を呼び起こす。 大きな本棚に本が並び、静かに並んでいる空間。できれば、静かな空間がいい。 まだ読んだことのない本たちの…

海辺で本を読む

朝起きて、天気が良い。 今読んでいる本を海辺で読んだら気持ちいいだろうなとふと思い、海へと向かった。 車で1時間ほどで、海に着く。たまに海を眺めに来くるお気に入りの場所。海辺で読んだ本は『愛しのオクトパス 海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界…

世界に広がるカレーの世界

小さな頃、実は、カレーライスがあまり得意ではなかった。 大好きな白いごはん、玉ねぎやじゃがいもやにんじん、そしてお肉。お皿の上すべてがカレー味に支配されている状況がなんとも苦手だった。 時間が経ち、大人になって、インド系の方のお店で食べるカ…

『 ミミズの謎 』

畑を耕していると、土の中からいろいろな虫や生き物が出て来る。小さな虫たちが、有機物を分解して土を豊かにしてくれているんだと思うと、畑に生息している生き物たちについて知りたくなってくる。 そんな時に出会った本がこの本。これはおもしろそう!!だ…

ずっと読み直したかった本を読む

いつか時間ができたら、余裕ができたら、読み直したいと思っていた本がある。 大学時代に受けた授業で紹介された加藤尚武さんの「環境倫理学のすすめ」だ。 環境問題等を考える際に、環境倫理学という観点があるということ、そして、環境倫理学では①自然の生…

『 <正義>の生物学 』

「トキやパンダを絶滅から守るべきか。またそれはなぜか。」 大学の先生である作者の山田俊弘さんが、生物学の講義の中で学生さんたちに問いかける。そして、この問いに対しての答えを例に、様々な角度から生き物の保全について考えを進めていく。地球上の生…

昨日見つけた虹。彩雲かと思ったけれど、太陽の下に現れる環水平アークという虹みたい。いくつになっても、なぜ虹を見ると、嬉しくなるのだろう。なにかいいことがありますように🌠

『 超図説「21世紀の哲学」がわかる本 』

遠い昔の哲学者に思いを馳せると同時に、現在の哲学はどうなっているのだろうとふと思い、『超図解「21世紀の哲学」がわかる本』を手にとってみました。 要点を簡潔に書かれていたので、哲学の知識があまりなくてもさらさらと読める、初心者向けの入門書的…

『 無脊椎水族館 』

疲れている時、エネルギーがありあまっているわけではない時、でも、ゆる~く楽しい気持ちになりたい時、そんな時に私は、宮田珠己さんの本を開く。 今回手に取ったのは、『無脊椎水族館』。 深い海の底を感じさせる暗い水族館内で、普段ふれることのないふ…

『 16歳のデモクラシー & 光の子と闇の子 』

いつか時間ができたらやりたいと思っていたことの一つが、よく分かっていないことを自分なりに調べること。 実は私は30年以上生きていながらも、分かっていなかったり、知らないことがたくさんある。学校生活の中で、全く興味が持てずにほとんど聞いていな…

『 存在感のある人 』

図書館の中でも、海外文学の棚を眺める時間が好きだ。遠く見知らぬ国で生まれた物語が、なんらかしらの紆余曲折を経て、遠く離れた島国の片隅の図書館に並んでいると思うと、不思議な感覚に陥る。世界には、実にたくさんの物語が存在して、到底読みきること…

『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』

アジア、中東・ヨーロッパ、南アメリカ、アフリカと、世界中のいろいろな辺境を探検してきた高野さんが綴るグルメエッセイ。 食事中には読まないようにとの注意書きがあったけれど、この本を読み始めたのはミスドにてドーナツとコーヒーを傍らに置きながらで…

『 黒い時計の旅 』  

本を読んで、おもしろいなぁと思うことは多いけれど、物語の流れに引き込まれ、ページをめくる手が止まらなくなる本に出会えることは、そう多くはない。「黒い時計の旅」はまさしくそんな本だった。 ヒトラーのためにポルノグラフィーを書く作家バニングが、…

『 ヒルは木から落ちてこない。 ぼくらのヤマビル研究記 』

「ヒルは木から落ちてこない。」というタイトルを見て、「そうなの?」と思わずこの本を手に取った。 この本には、学校の先生をされていた樋口先生が主催される「子どもヤマビル研究会」の子どもたちが、謎に包まれているヒルの生態を調べる様子がつづられて…