『 無脊椎水族館 』

疲れている時、エネルギーがありあまっているわけではない時、でも、ゆる~く楽しい気持ちになりたい時、そんな時に私は、宮田珠己さんの本を開く。

 

今回手に取ったのは、『無脊椎水族館』。

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深い海の底を感じさせる暗い水族館内で、普段ふれることのないふしぎな生き物たちを見て癒される。日本各地の水族館をめぐった記録。

 

宮田さんがおすすめしているのは、明るく華やかなイメージの水族館ではない。イルカやアシカやラッコではない。深海を思わせる暗いエリア、無脊椎動物たちの姿だ

カニやエビやイカや貝や、クラゲやイソギンチャクやウミウシなど、あまりスポットライトをあびてはいない生き物たち。陸上で生きているとふれあうことのない、ふしぎなそして魅力的な生き物たちの姿を温かく見つめる宮田さんのまなざし。

 

ああ、水族館に行きたい。海が足りないなぁ。

 

私は生き物が好きで、学生時代には植物、中でも樹木について学んでいたのだが、その一方でおそろしいくらいに動物についての知識がない。

そういえばサンゴってどんな生き物だっけ?クラゲは??ウミウシは???と、登場した生き物たちのことについて、知らないことが多すぎる。動物の分類は、うっすらと高校の生物で習った記憶があるけれど、内容はもう忘却の彼方へ。

海の生き物の分類を大まかに把握しなおしたいと思う。