『 16歳のデモクラシー & 光の子と闇の子 』

いつか時間ができたらやりたいと思っていたことの一つが、よく分かっていないことを自分なりに調べること。

実は私は30年以上生きていながらも、分かっていなかったり、知らないことがたくさんある。学校生活の中で、全く興味が持てずにほとんど聞いていなかったり、誰もがいつしか身につけてしまっていて、今さら恥ずかしくて聞けなったりしていることが、わりとたくさんあるのだ。

社会人になってから特に、社会の仕組み、物事の捉え方、そして、それらを理解するための歴史を知っておく必要があるのだと、日々思いながらも、なかなか時間をかけてそれを学びなおすことができずに、これまでの時間が過ぎて行ってしまった。

ということで、時間のある今、自分なりに学びなおしプロジェクトを始めようと思う。

 

今回手に取った本は、佐藤優さんの『16歳のデモクラシー』。

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この本は、佐藤優さんが、埼玉県立川口北高校で行った集中講義をまとめたもの。この講義の中では、ラインホールド・ニーバーの『光の子と闇の子 デモクラシーの批判と擁護』を、高校生たちと対話しながら読み進めていく。

著者ニーバーはアメリカの神学者政治学者。20世紀の思想史に、そして歴代のアメリカ大統領にも影響を与え、『光の子と闇の子』はデモクラシー論の古典と言われており、現在の社会に大きな影響を与えているアメリカ外交の発想を理解するのに適している本とのこと。

 

『光の子と闇の子』を今の自分一人で読んでも、きっと分からない部分が多いはずですが、この本と併せて読むことで、とても分かりやすく先導してもらいました。

現在の足元には昔から流れてきている歴史があり、その上で発展してきた思想をとても分かりやすく説明してくださっているので、歴史や英語を学ぶ意味を痛感しました。

特に、一般的な日本人が理解しにくいキリスト教の感覚など、佐藤優さんだからこそ伝えられる分野を、とても分かりやすく、そして、もっと理解できたらいいなと思えるような伝え方をされているので、興味を持って本のページをめくりました。

今からでも、少しずつ教養を身につけたいと思います。